祈念から悪霊退散までのシークエンス
以前、祈願から合格まで~を紹介させていただきましたが、今回はご祈祷の流れです。
祈願と祈念は、発起人自身のこれからの行いなのか、依頼を受けた術者の行いなのかで、なんとなく使い分けておりました。
私自身には霊力も何も無いのですが、「ドブの汚泥」でも飲んで来たような人が、スッキリされて帰っていかれるのを見ると
「実際、護摩の火で焼き付くされているのかも!?」
と、内心思っておりました。
5月29、30日とやっていた、ダライ・ラマ14世猊下のあの生中継をみるまでは。。。
二日間に分けて「観音潅頂」を行われたのですね。
その中で、猊下が「私は最近、結界を張る時の、悪魔退散の儀式はソコソコに(笑)しています」(ゴメンナサイ ものすごく噛み砕いて訳しています 猊下もめちゃくちゃニコニコしながらだったし)
と、仰っていたんですね。
インドの神話の神様と一緒に、実は凄い悪い奴らも、仏教には神様として取り入られています。
将棋の駒と一緒で、敵だったのに、味方になってくれるんです。改心した悪鬼が助けてくれるんですね。
行(術)者は行法に移る前に、かなり念入りに身を浄めます。
初デートの時の、ちょっと気合いの入った身支度を思い出して下さい。
それ以上かも(笑) 香水も燻香(煙)も塗香(粉)もありますし、含香(丁子=クローブ)で口臭対策も万全です。
その上で弾指拍掌(たんじ、はくしょう)等をしながら場を浄めていきます。
陰陽師さんとかが、地面に向かって指を「パチィーン」と鳴らしたりするアレと一緒です。
結界を作った後も、結構しつこく(笑)やります。
いや、猊下に気付かせていただくまで、あまり意識しませんでした。
例えば、結界を作った後に、お迎えの車を出して、到着(上空のイメージ)されたら降りてこられますけど、ソッコーでその上空の穴を浄めます。
呼んでいない神様も、ご馳走に釣られて、ついてきちゃうんですね(笑) なので追っ払います。
そしてこれまたソッコーで、天井を金剛網で塞いで、更に周囲を金剛の柱と網で囲われている床を炎の絨毯にする念の入り用です。
とまあ行者ってのは、独りオペレッタをくそ真面目にやっているんです。
そうするとですね。完璧なんですね。
でも、完璧すぎると依頼人の為にならないんですよ。。。
ピュアな依頼人には、また新たなヤツが憑りついてきます。
ほぼほぼ間違いないです。
ちょっと、「アソビ」というか柔軟性がないとね。。。
と言うことで、「一時お預かり」若しくは「一部お預かり」のイメージです。
免疫の為にも、少し持ち帰ってもらってもいます。
そんなことをやっていると、こちらも最初はだいぶしんどかったんですけど、さっき護摩木(乳木)を斧で大量生産していたら
「あれ? 慣れたかも♪」
と気付いたので公開しています。お気軽にその苦しみをドンドン預けていってください!
って、猊下は私に伝えたんだと思うのね。YouTubeで観ることができますよ~
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